2011年1月30日日曜日

模写


  EUROMANGA表紙の模写。今回は一部に薄い下塗りをしてから塗ってみた。肌には空色の下塗りを施し、さらに肌色を載せた。服についても同様にオレンジ色を下地としオリーブグリーンを載せ、ウェットオンウェットで陰も描き込んだ。その結果特に肌には色に深みを与えることができた。肌の場合、空色と肌色の混色を塗った場合とどう違うのか?混色と重ね塗りの違いは絵の具の粒子の比重に由来する仕上がりの色の具合の違いもさることながら、重ね塗りの場合は後から載せる色の濃淡を部分部分で変化させることで下地をどれだけ見せることができるか制御できるところにある。また自分の癖として水が多く塗った色が薄すぎることがよくあったが、重ね塗りなら色は厚くなることが理解できた。
  下塗りで何色を使うかがセンスと経験の生かされるところだと思う。上手くすれば色彩に素晴らしい深みと厚みを与えることができるだろう。ただしあまり多重に重ねると汚くなるし、どうやら上に重ねた色ははがれやすいようなので安易に筆を入れない方がいいようだ。遠近法の観点からは遠景は塗り重ねたくない。逆に近景は重ね塗りで厚みを増したいところだ。
  今後は下塗りの色の選び方が課題になるだろう。

0 件のコメント: