2024年10月27日日曜日

乱交パーティーの夢を見た話

 UAEと日本の時差は6時間あり、日本の深夜がUAEでは夕方になる。油断して夕方にホテルのベッドでぐっすり寝てしまい、起きたら夜だった。困ったなと思ったが夜1時に再びベッドに入ったらうまい具合に寝ることができて早朝に目が覚めた。この変わった睡眠時間のせいで夢を見たのでなにかのために残しておこう。


さて、気づくと短い草で覆われた静かな丘の上に立っていた。あたりは暗く夜のようだ。周囲には多くの人がいて十人程度のグループに分かれて談笑している。僕もそうしたグループの1つにいた。どのグループでも男女別に列を作り、その列はお互いに2メートルほどの間隔をとって向かい合っている。僕の隣には長髪の男がおり、眼の前には若い女性がいた。彼女はその隣のすこし背の低い女性と笑いながらささやくように話している。時折彼女は僕の方を見た。みんなの雰囲気はとても落ち着いていて和やかなものだった。誰も彼もTシャツとかカジュアルな飾り気のない服装をしていて静かでリラックスしている。これから向かい合った人とセックスをするのだ。
 長髪の男は気持ちのいいヤツで僕と彼はとりとめのない話をした。他の人達も話していたが、同性同士のみで話し男女の間で言葉を交えることはなかった。あたかも向かい合った異性とは話すべきではない雰囲気だった。別のグループを見ると白髪のじいさんたちが、僕達と同じように列を作って女性の列と向かい合っている。女性の列に並んでいるのは10代かせいぜい20代前半の女の子に見えた。僕は彼らが羨ましく思えた。僕の眼の前の女性は普通な感じだったが、その隣のすこし背が低い女性は魅力的に感じた。僕は眼の前の女性とセックスしたあと、その隣の女性とセックスすることになるだろうと思った。
 丘は本当に静かで、ときおり風にのってかすかな音楽が流れてきた。その音楽はどうやらバイオリンの音色のようであった。どこかに照明があって丘を照らしていた。照らされた草はしっとりとした光沢を放っていた。いくつかのグループは照明の逆光のため人のシルエットしか見えなかった。また照明があたっていない場所は真っ黒であった。群衆のグループの間を縫いながら歩く一人の長い黒髪の女性がいた。彼女は20代半ばと見え、ビニールのような光沢のある黒いバニーガールのような服を着て、赤いランドセルを背負っていた。彼女は周囲の中で一番美人であり可愛らしかった。僕は彼女が参加者でなく、主催者の側の人間だろうと思った。正直なところランドセルのチョイスはやりすぎではと感じたが、一方でその赤いランドセルが彼女を周囲から際立たせていた。
 長髪の男はゆっくりとした振る舞いで写真を撮り始めた。その所作はまるで旅行の写真を撮るようであった。僕はどこからかお菓子を手に入れて食べていた。すぐにセックスするつもりだったのでズボンを下ろして下半身が露出した状態だった。しかし実際には列を離れるものはおらずセックスはじまらなかった。僕は下半身を露出したままお菓子を食べていた。その間抜けな姿を彼は笑いながら写真に撮っていった。僕も笑いながらこれはなんて滑稽なんだろうと思い、あとで面白い思い出になるだろうと感じた。白髪で眼鏡をかけたおばあさんが来て、なにかセックスの話をしてきた。彼女は若い未経験の男にものを教えるのが好きなようであった。彼女は上品な感じでユーモアもあった。僕は彼女はいい人だと思った。
 主催者の挨拶がはじまった。声は聞こえてきたが彼がどこにいるのかはわからなかった。彼は「魔男と魔女が人の皮に身をつつみ」といったような言葉を話した。それはセックスの欲望を持ちつつもそれを抑えているという意味であった。彼の演説には好意を感じた。演説には単にセックスで快楽を得るだけでなく、人生全体の幸福につなげていこうというような意味合いが含まれていた。僕はなるほどと思った。しかし演説はすこぶる長いものだった。僕はだんだんいつセックスが始まるのだろうと思い始めた。結局セックスが始まる前に目が覚めてしまった。

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